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執筆者の写真文と写真: Shuhei Miyahara

遠隔インタビュー



あまり出張には行けないなかリモートなどで仕事は進んでいて、先日は生まれて初めて遠隔でビデオ・インタビューをする機会があった。Google Meetというシステムで僕も含め3人をつなぎ話を聞くというものだった。僕は原稿をまとめる役目。東京、鎌倉、弓削島。間にある距離を飛び越えて、ネットでコミュニケーションを行う。パソコンでのビデオ通話はずっと前からあるけれど、いまコロナをきっかけに随分と一般化してきた印象がある。

便利だなあと思う一方で、どうも受け取る情報が少なすぎるなと途中で気づいた。聞きたい話じたいは質問を投げかけてやりとりすることで聞ける。しかし対面だったら感じるであろうさまざまなこと──目や手や体の動き、声の質感、着ている服のテクスチュア、持っている物、場の空気感──などが、解像度の低い画像と、その中に写っているわずかなものと、帯域が大きくカットされた音声からはなかなか伝わってこない。

そして、そういう周辺の情報が、最終的なテキストにリアリティを追加する。直接的に書かなくてもそこはかとなく滲み出てくる。そんなわけで、僕は人に話を聞くとしたら、こういう時期が収まったら、やっぱり実際に会いに行きたいなと感じた次第です。古い人間なのかもしれないけれど。

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